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■ 避難丘近年、津波や水害の恐れがある地域には、避難丘を設けることが効果的とされています。近隣の人々が短時間で避難でき、助けが来るまでの時間、安全を確保できる避難丘は、防災のシンボルとして、人々に安心感を与えると共に、防災意識も高めてくれます。広域防災拠点都道府県など自治体の管轄区域を越えた大規模な災害が発生した時に、自衛隊や警察、消防など広域応援のベースキャンプや物資の流通・配給基地等に活用される場所のことです。おおむね50ha以上の広さが必要とされています。地域防災拠点災害時の情報収集、避難や救援、復旧・復興等のための地方自治体の中心的な活動拠点になる場所のことです。おおむね10ha以上の広さが必要とされています。広域避難地地震など災害発生後に火災が起き延焼が拡大し、その地域全体が危険になった際に、避難者の命を守るために整備された場所のことです。一時的に避難する場所で、大人数収容できる必要があるため、10ha以上の広さが必要とされています。一次避難地災害発生時において、広域避難地など安全な場所へ避難するための中継地として機能します。2ha以上の広さが必要とされています。災害が発生しやすい地域では、地域住民が避難する場所を確保することが大切です。そのため、公園や緑地といった公共空間が重要な役割を果たします。これらの場所は火災発生時の延焼を防ぐ機能があり、避難場所や救助資材の保管拠点としても活用できます。地域住民の安全を守るために、普段は公園として利用でき、災害時には断水や停電が発生しても自立した緊急機能を発揮できる「防災公園」が求められています。174防災公園や避難丘に設置する製品は、その設置場所の特性にあわせて選定する必要があります。次ページにて、それぞれにおすすめの製品をご紹介させていただきます。 ▼■ 拠点機能地震災害時に復旧・復興拠点や復旧のための生活物資等の中継基地等となる機能のことです。■ 避難地機能大規模地震による建物の倒壊や市街地火災から人命の保護を図るため、住民の緊急避難の場や最終避難地等となる機能のことです。その他の避難地防災公園の種類と特徴防災公園について防災公園について

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